食用油の価格変動と対応 ソトメグロ弁当の視点

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食用油の価格変動と飲食店の対応

コロナ禍が始まった頃と比べて、物価の上昇を実感する機会が増えているのではないでしょうか。
ソトメグロ弁当では、豊富なおかずを提供するために多くの食材を使用しており、特に原材料価格の高騰は大きな悩みの種です。2020年と比較しても、売価を上げざるを得ない状況が続いています。

今回は、ソトメグロ弁当の視点から、食材価格がどのくらい上がっているのかを統計データを用いて確認します。特に、揚げ物に欠かせない食用油の価格変動と対応について詳しく見ていきます。

過去10年間の食用油の価格変動

過去10年間のデータを分析すると、食用油の価格は以下の3つの期間に分けてトレンドが見られます。
出典;小売物価統計調査 小売物価統計調査(動向編)、食用油のデータを参照し、東京23区のデータで時系列でのデータを弊社にて成形

年間平均値の推移(東京23区) 食用油1リットル

年間平均値(円)前年からの変動率(%)
2014年329.67円
2015年315.33円-4.4%
2016年302.83円-4.0%
2017年290.58円-4.1%
2018年292円+0.5%
2019年291円-0.3%
2020年291.83円+0.3%
2021年304.75円+4.4%
2022年453.58円+48.8%
2023年490.83円+8.2%
2024年(1月から6月)465.67円
-5.1%(半年間)
食用油の価格変動と対応

値下がり期(2014年-2017年)

2014年から2017年にかけて、食用油の価格は全体的に値下がりしていました。2014年の年間平均値は329.67円でしたが、2017年には290.58円まで値下がりしました。この期間の価格は約11.8%の値下がりを示しています。

安定期(2018年-2020年)

2018年から2020年にかけて、価格はほぼ安定していました。3年間の年間平均値はほぼ292円付近で安定していたことが伺えます。

上昇期(2021年-2023年)

2021年から急激に価格が上昇し始め、2023年には年間平均値が490.83円に達しました。
2020年と比較すると、2023年の価格は約67.9%の増加を示しています。

2024年

半年間の平均値は465.67円となっており、2023年の年間平均値よりもわずかに低下しています。

ソトメグロ弁当の視点:価格の高騰に対する売価変更が必要

ソトメグロ弁当では、揚げ物を作るために揚げ油を大量に使用しています。新鮮な油を毎回使うようにしているため、1日の営業でかなりの消費量があります。2020年の価格と2023年の価格を比較すると、1リットル当たりの油のコストが約67.9%増加しています。このコスト増加は、弁当1個当たりの原価に直撃しました。そのため、売価の変更をせざる得ない状況となりました。

食用油の価格変動と対応 原価の見直しを行っていますか?

食用油の価格変動は店舗で工夫できるレベルを超えており、売価を変更して対応する必要があります。店舗の各メニューの原価を確認し、売価への反映が飲食店においては急務です。

お客様にも事情を説明し、適正な価格見直しを行いましょう。